ZenFone 4(ZE554KL)実機レビュー:広角レンズを搭載しカメラ機能を充実させたスマホ!
2017/10/01
ASUSのSIMフリースマホの人気シリーズZenFoneから最新のZenFone4(ZE554KL)が発表されました。人気の高かったZenFone 3の後継モデルに位置づけられています。
→参考:ZenFone 3(ZE520KL)購入レビュー:洗練されたデザインを実現しています!
ZenFone4(ZE554KL)は、6GBの大容量メモリを搭載している/ダブルレンズを採用している、など、充実したスペックが売りのモデルです。
イベントでZenFone4(ZE554KL)に存分に触ることができたので、その特徴・スペックについて詳しく見ていきたいと思います。
カラーリングはブラックとホワイトの2色
ZenFone4(ZE554KL)のカラーリングはピュアブラックとムーンライトホワイトの2色を用意。
こちらはピュアブラック。
すごく落ち着いた色合いです。
側面部も黒。
液晶のフレーム部分も黒で統一感があります。
ムーンライトホワイト。シンプルな色合いです。
側面部はシルバー。
フレーム部分はホワイトです。
スタイリッシュなデザイン
ZenFone 4の背面部には、ヘアライン加工が施されており、同心円のデザインが採用されています。光が、背面部の中心に集まっているのがわかりますね。
前面/背面の両面にガラスを用いたデザインになっており、質感のある仕上がりになっています。
両面ともに強化ガラスであるCorning Gorilla Glassを使用しており、キズがつきにくくなっています。
ただし指紋はつきやすいですね。気になる人は頻繁に拭き取る必要があります。
側面部のフレームは金属製です。なので滑りにくく、触り心地はいいですね。
エッジ部分にはダイヤモンドカットが施されており、デザイン上のアクセントになっています。
デザインは完成度が高く、スタイリッシュな仕上がりになっていると思います。
コンパクト/スリム
ZenFone 4は5.5インチという大きめの液晶パネルを採用していますが、本体がコンパクト/スリム化されているため、それほどかさばる感じがありません。
ずっと片手で持っていても、あんまり大きさ/重さが気にならないですね。
ZenFone 4と5.2インチ液晶搭載のZenFone 3を比較してみました。左がZenFone 4です。
ZenFone 3の方が液晶サイズが小さいのにもかかわらず、横幅はZenFone 4の方が狭くなっています。
しかも厚みもZenFone 4の方が薄くなっています。
だからZenFone 4は持ちやすいんですね。
ZenFone4(ZE554KL)のスペックをチェック
ZenFone4(ZE554KL)はZenFone 3シリーズの後継モデル。ZenFone 3では、5.2インチ液晶モデル(ZE520KL)と5.5インチ液晶モデル(ZE552KL)の2つのモデルが用意されていましたが、ZenFone4では5.5インチ液晶モデルのみが発表されています。
スペックを比較すると次のとおり。
→参考:ZenFone 3とZenFone 4のスペックを比較してみました!
ZenFone 3
(ZE520KL) |
ZenFone 3
(ZE552KL) |
ZenFone4
(ZE554KL) |
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OS
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Android 6.0
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Android 6.0
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Android 7.1.1
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ディスプレイ
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5.2インチ
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5.5インチ
|
5.5インチ
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解像度
|
1920×1080
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1920×1080
|
1920×1080
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CPU
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Qualcomm Snapdragon 625
|
Qualcomm Snapdragon 625
|
Qualcomm Snapdragon 660
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RAM
|
3GB
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4GB
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6GB
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ストレージ
|
32GB
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64GB
|
64GB
|
microSD
スロット |
○
|
○
|
○
|
カメラ
|
前面800万画素、背面1,600万画素カメラ
|
前面800万画素、背面1,600万画素カメラ
|
前面800万画素、背面1,200万画素+広角800万画素カメラ
|
バッテリ
|
バッテリ2,650mAh
|
バッテリ3,000mAh
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バッテリ3,300mAh
|
SIM
|
スロット数:2 / microSIM / nano SIM
|
スロット数:2 / microSIM / nano SIM
|
スロット数:2 / nano SIM×2
|
指紋認証センサー
|
有(背面上部)
|
有(背面上部)
|
有(前面下部)
|
寸法
|
146.8 ×
73.9 × 7.69 mm |
152.59 ×
77.38 × 7.69 mm |
155.4×
75.2× 7.5mm |
重量
|
約144g
|
約155g
|
約165g
|
価格
(税抜) |
34,800円
|
42,800円
|
56,800円
|
充実した基本性能
液晶は5.5インチパネルを採用。
表示の綺麗なIPSパネルを搭載しており、視野角も広いです。
精細感のある表示ですごく見やすいですね。
タッチしたときの動きもスムーズでカクカクしたりすることはありません。すごく滑らかです。
OSは最新のAndroid 7.1.1。プロセッサはパフォーマンスに定評のあるQualcommのSnapdragon 660を搭載しています。8つのコアを持つオクタコアプロセッサです。
メモリは大容量の6GBを搭載。4GBメモリでも十分大容量ですが、6GBだとかなりサクサク動作します。
ストレージは64GBとこちらも大容量。
microSDスロットがあるので、容量が足りなければ、microSDカードを挿入して容量を増やせます。
基本スペックは非常に充実しています。ゲームなど、よほど負荷の高い作業でなければ、サクサク快適に処理できると思います。
SIMスロットは2つ。nanoSIMカードのみが利用可能です。LTEと3Gのデュアルスタンバイ(DSDS)に対応しています(同時LTE通信は不可)。なお、SIMスロットの1つはmicroSDスロットと共用になるので注意が必要です。
接続端子はUSB Type-C。前後の向きがない端子なので脱着が簡単です。
急速充電に対応しており、36分で約50%まで充電可能。バッテリ切れを起こしたときでも短時間に充電できます。
標準/広角のダブルレンズを搭載
ZenFone 3は背面に1つのレンズだけを搭載していましたが、ZenFone 4では、背面にダブルレンズを搭載。ZenFone 4の大きな特徴の1つです。
レンズに出っ張りはありません。なのでポケットからもスムーズに出し入れができます。ZenFone 3のカメラは出っ張っていて、不満を覚える人も多かったみたいのですが、ZenFone 4ではしっかり改善されています。
ただし、カメラは隅の方にあるので横向きで撮影するときは指が被さらないよう注意する必要があります。
ZenFone 4では、1200万画素のメインカメラ(83度)に加え、セカンドカメラとして、120度のワイドアングルで撮影可能な広角カメラを搭載しています。広角カメラで撮影すれば、通常カメラ(83度)の約2倍の領域を撮影できるそうです。
標準で撮影したいときにはメインカメラ、広い画角で撮影したい場合には広角カメラ、というように2つのカメラを切り替えて撮影することができます。集合写真を撮影したい場合、風景写真などで広い画角で撮影したい場合に威力を発揮すると思います。
会場にはZenFone 4の画角の広さを実感できるデモが行われていました。通常カメラで撮影した画角(写真の①)と広角カメラで撮影した画角(写真の②)を比較することで、広角レンズでいかに広い領域を撮影できるのかを体験できます。
この風景写真自体、ZenFone 4で実際に撮影した写真を引き伸ばしたものを使っているそうで、ここまで拡大しても粗さが目立ちません。カメラの性能の良さがよくわかります。
実際に試してみました。
白丸のシャッターボタンの左側に、山みたいなマークが2つありますが、下の方を押すとメインカメラ、上の方を押すと広角カメラに切り替えることが可能。ワンタッチで切り替えられます。
切替ボタンを押すたびに、どのカメラに切りかわった(メインカメラ/広角カメラ)のかが、一瞬だけ表示されるので、まごくつことはありません。
左上の部分にも、現在使用しているカメラが表示されます。
実際にメインカメラと広角カメラを切り替えて撮影してみました。こちらがメインカメラで撮影した写真。
こちらが広角カメラで撮影した写真。画角の広さが一目でわかりますね。広角カメラを使用したときに問題となる、周囲の歪みも、個人的にはそれほどひどくは感じませんでした。
これまでこうした広角カメラを搭載したスマホはなかったと思いますが、集合写真/風景写真など、いろんなシーンで使えそうですね。ワンタッチで切り替えられるのも凄く便利です。
明るく撮影できるうえにAFも高速
写真の画質もなかいいですね。ぼくはカメラ性能の高いスマホが好きで、HUAWEIのhonor 8やライカレンズを搭載したやHUAWEI P10を使っているのです、それと比べても、なかなかいい質感に仕上がっています。液晶で確認しただけですが、色の表現もいいし、かなり自然な感じです。
AF(オートフォーカス)もすごく早いので、ストレスは感じないですね。
レンズの明るさを示すF値は1.8。大口径のレンズを搭載しているため、より多くの光を取り入れることができます。
通常のスマホの約5倍の明るさで撮影できるとのこと。
会場はちょっと照明の暗いカフェだったのですが、実際に撮影してみて、暗いところにカメラを向けてもすごく明るく撮影できました。なるほど、暗い環境にも強そうです。
画質に大きな影響を及ぼすセンサーには、スマホカメラ最大規模となるソニーIMX362センサーを搭載しています。
ダブルレンズ+広角レンズ+明るいレンズということで、かなりカメラには注力してると思います。
あと実際に撮影していて気づいたのがシャッター音が小さくなっていること。従来のZenFoneシリーズは、シャッター音が大きく、何度ASUSに改善を求めてもなかなか対応してもらえませんでした。しかし、今回のZenFone 4シリーズではようやく、静かな環境で撮影しても周りの目が気ならないレベルにまでシャッター音が小さくなりました!
カシャという乾いた音がしますが、ほとんど気になりません。これはうれしいですね。
多彩な撮影モードを利用可能
ZenFone 4でカメラアプリを起動するとオートモードで撮影できますが、ZenFone 4には多彩な撮影モードが利用可能です。
カメラアプリを起動した状態で左にスワイプすると設定モード、右にスワイプすると各種フィルターを適用した状態が一覧表示されます。
各種フィルターを適用した状態。フィルターをかけるとどんな感じになるのかを一目で確認できるので便利です。
設定モードを表示したところ、美人エフェクト、パノラマなどを選択できます。
「Proモード」を選択すると、露出補正、ISO、ホワイトバランスなど、細かな設定が可能。
プロカメラマンのような写真を撮影することができます。RAWファイル形式がサポートされているほか、32秒の長時間露光も可能。上の画像は長時間露光で撮影した写真です。このような印象的な写真も撮影できます。
「ポートレートモード」を使えば、人物の背景をぼかして、人物を際立たせることができます。
最近人気が出ている「タイムラプス(低速度)撮影」も可能です。撮影中すっと画面表示しっぱなしにすると電力を消費してしまうので、パワーセーブモードで液晶表示にオフにした状態でタイムラプス撮影を実行することができます。
指紋認証センサー搭載
ZenFone 4では指紋認証センサーを搭載。ZenFone 3シリーズでは背面上部に配置されていましたが、ZenFone 4では前面の液晶の下に配置されています。持っている状態では背面上部のほうが扱いやすいですが、机などに置いた状態では前面下部の方が使いやすいと思います。
ボタンは押し込めないタイプ。操作するとちょっとぶるっと震える感じがいいです。左右のボタンは使わないときは点灯しません。
ボタンの位置が下の方なので、使うときは結構親指を伸ばす必要があります。
各パーツをチェック
ZenFone 4の各パーツをチェックしてみましょう。
底面部。USB Type-C端子、ヘッドホン端子、スピーカーが配置されています。
左側面部の上の方にSIMカードスロット/microSDカードスロットが配置されています。ピンで押して開けるタイプです。
右側面部には音量調整ボタンと電源ボタンが配置されています。
上面部。
背面部。左上にレンズが2つ、LEDフラッシュが配置されています。左側のレンズがメインカメラ、右のレンズが広角レンズです。
ZenUI
ZenFone 4では新たなUIとしてZenUI 4.0を採用。
3.0に比べて、アプリの数が絞り込まれています。
大きな特徴の1つとして、特定のアプリを複製する「ツインアプリ」機能が挙げられます。
これは、対象となるアプリを端末内に複製することで、ぞれぞれのアプリに異なるアカウントでログインができるとう機能です。
簡単にアカウント切替が可能なので、複数のアカウントを持っている人にとっては、非常に便利でしょうね。
上の画像のように、同じアプリが複製されているのがわかります。
現時点では、ツインアプリを使えるアプリは、ツイッター/インスタグラム/フェイスブック/ライン/メッセンジャーの5つだけです。
LINEのアカウントは電話番号に紐付けられていますが、担当者によると、ZenFone 4では2つのSIMカードを同時に使えるDSDSに対応しているので、ラインの異なるアカウントを使うことができるそうです。
また、音声の出力特性を変更できる「オーディオウィザード」を搭載しています。この機能を使えば、サウンドが全く違った物になるので、是非試して欲しいと担当者の方が強調されていました。
ホーム画面の上から下にスワイプすると表示される設定画面。
2つの画面で構成されており、多彩な設定が可能です。
まとめ
以上、ZenFone 4について詳しくレビューしてきました。メリット/デメリットをまとめると次のとおり。
【メリット】
・両面ガラスを用いたスタイリッシュなデザイン
・5.5インチ液晶搭載スマホとしてはコンパクト/スリム
・Qualcomm Snapdragon 660+6GBメモリ+64GBストレージという充実した構成
・標準レンズ/広角レンズのダブルレンズ構成。広い画角で撮影できる
・明るく撮影でき、AFも早い。シャッター音も小さい
・ツインアプリ機能を搭載
【デメリット】
・価格が56,800円(税抜)と高め
実際に触ってみて、性能は高いし、カメラ性能も優秀だし、デザインはいいし、コンパクト/スリムだし、とZenFone 4の完成度の高さを実感できました。
問題は価格ですね。確かにちょっと高めですが、スペックを考えれば十分納得できるレベルだと思います。コスパ重視の人にはちょっと敷居が高いですが、とにかく性能にこだわる人で価格に折り合いが付くのであれば、非常に魅力的なモデルに仕上がっていると思います。
9月23日発売予定です。
*ZenFone 4の詳細については、ASUS ZenFone Shopを参照してください。
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その他に、DMMモバイル
BIGLOBEモバイル
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アドセンス
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