発表会でZenFone Zoomに触ることができたので特徴/使い勝手について詳しくレビューするよ!
2016/01/28
ZenFone Zoom(ZE5551ML)は、日本に投入されるスマホとしては初めて光学3倍ズームを搭載した画期的なスマートフォンです。ぼくは一足先に手に入れて使っていますが、撮影した写真の仕上がりはさすがの出来映えで非常に満足しています。
→参考:ZenFone Zoom(ZX551ML)レビュー:ファーストインプレッションを書いてみた!
このエントリでは、ASUSの発表会でわかったZenFone Zoomの特徴について詳しくレポートするほか、スペック/カラーバリエーション/触ってみた感想などについてもレビューしたいと思います。
発表会にお邪魔してきました!
発表会の会場は渋谷にあるヒカリエ。以前から注目度の高かった製品なので、非常に多くのメディア関係者が参加していました。
ASUSの力の入れようも半端なくて、ジョニー・シー会長自らプレゼンテーションを行ってZenFone Zoomの特徴を説明してくれました。
ZenFone Zoomの特徴としては工芸美/鷹の目/性能怪獣の3つが挙げられるとのこと。つまり、美しいデザインに身をまとい、光学3倍ズームという充実したカメラ性能を備えつつ、PCクラスの性能を発揮できるスマホに仕上がっています(←すごい完成度の高さ)。
充実したカメラ性能
この3つの特徴の中で最も大きな注目を集めていたのがカメラ機能。
光学3倍ズームに加え、4段相当の光学手ぶれ補正、最短0.03秒での高速フォーカスが可能なレーザーオートフォーカス機能、2色のカラーで点灯することにより自然な色合いを再現するデュアルカラートーン、物理的なシャッターボタンなど、盛りだくさんのカメラ機能が搭載されています。
これを見ると、これまでのスマホで見劣りしていたカメラの弱点を克服しているのがわかります。なので、写真にこだわってこれまでスマホとデジカメの両方を持ち歩いていた人でも、このZenFone Zoomを使えば、ある程度の撮影であれば、スマホだけで済ますことができるというわけです。この点に魅力を感じる人は多いでしょうね。荷物が軽くなるわけですから。
最近はSNS(Facebook、Instagram等)で写真をアップする機会も増えていますよね。なるべく高画質の写真をアップして、みんなから多くの「いいね」をもらいたいと考えるのが普通です。でもデジカメで撮影してそれをスマホに転送してアップするというのはやっぱり面倒・・・スマホでそこそこ綺麗な写真が撮影できるのならそれで十分という人も多いはずです。
このZenFone Zoomは、まさにそうしたニーズを持つ人をターゲットにしているスマホです。
今回光学3倍ズームを搭載するにあたって大変だったのは、コンパクトさを実現することに加え、精緻な組み立て作業を行うことだったそうです。今回のレンズはHOYA製を採用。HOYAといえば、以前ペンタックスを買収したところですね。今回のレンズにもペンタックスの技術が活用されているとのこと。
レンズの開放F値は2.7~、焦点距離は28mm~となっています。スマホのレンズとしては明るく、焦点距離も短め。焦点距離28mmであれば、そこそこ広角での撮影が可能ですね。ぼく的にはかなりがんばっている印象を受けます。
ZenFone Zoomの背面部にレンズが収められていますが、光学ズーム搭載でありながら、レンズが飛び出したりすることはありません。
薄さを追求するため、レンズや横向きになっています。入ってきた光はプリズムに反射して横に移動していきます。
会場にはレンズの部品が展示されていましたが、全部小さい!
レンズ搭載部分にちょっと厚みがありますが、それでもそんなに分厚いとは感じないですね。よくぞここまで薄く出来たなあ、というのが正直な感想です。
ZenFone Zoomの部品を分解するとこんな感じ。
実際に撮影してみました。縦向きのままで撮影することも可能ですが、横向きにすると、側面部にあるボタンを使って、ズームしたり、シャッターを押したりすることができるので便利です。
左上にくる音量調整ボタンを使ってズームインしたり、ズームアウトしたりすることが可能。
右上には、シャッターボタンと動画録画ボタンが配置されています。
つまり横向きで撮影する場合にはデジカメと同じようなスタイルで撮影することが可能。物理的なシャッターボタンがあるのはすごくいいですね。
またオート撮影だけでなくマニュアル撮影も可能なので、ホワイトバランス/露出補正/ISO/シャッタースピードをカスタマイズすることが可能。
したがって、上の写真のようにシャッターを開けっ放しにして撮影して印象的な写真を撮影することができます。
会場には1倍で撮影した写真と3倍ズームで撮影した写真が並べられていました。
3倍でも意外と近く寄れる物ですね。デジタルズームではなく、光学ズームなので画質の劣化はなし。暗い環境でも綺麗に撮影できています。これは楽しみの幅が広がるな~
また会場には「スマホの視力検査」なるコーナーも設置されていました。
光学3倍ズームを体験してみよう、ということです。
小さいところまでくっきりと撮影できました。
なお、ZenFone Zoomにはストラップホールが設けられています。
スマホと同色のストラップが標準で同梱されているので、上の写真のように取り付けることが可能。落下を防ぐことができるので、気兼ねなく操作/撮影できます。
スペックをチェック
ZenFone Zoomでは、カメラ機能に目が行きがちですが、スマホ自体のスペックも充実していて、非常にハイパフォーマンスです。
用意されているのは背面カバーがプラスチック製のスタンダードモデルと本革製のプレミアムレザーモデルの2つ。
【ZenFone Zoomの主なスペック】
スタンダード
(32S4PL/K64S4PL) |
プレミアムレザー
(64S4/128S4) |
|
色
|
ブラック/ホワイト
|
ブラック/ホワイト
|
背面カバー
|
プラスチック
|
本革
|
液晶
|
5.5型ワイド TFTカラータッチスクリーン IPS液晶 (LEDバックライト)
Corning Gorilla Glass 4 |
|
解像度
|
1920×1080ドット
|
|
OS
|
Andoroid 5.0
|
|
CPU
|
インテル Atom プロセッサー Z3580
(クアッドコアCPU) |
インテル Atom プロセッサー Z3580/Z3590 (クアッドコアCPU)
|
メモリ
|
4GB
|
|
ストレージ
|
32/64GB
|
64/128GB
|
microSD
スロット |
○
(最大128GB) |
|
カメラ
|
背面1,300万画素
前面500万画素 光学3倍ズーム対応 光学手振れ補正対応 レーザーオートフォーカス デュアルカラーLEDフラッシュ |
|
バッテリ
|
3,000mAh
|
|
SIM
|
スロット数:1 / タイプ:micro SIM
|
|
ワイヤレス
|
802.11 a/b/g/n/ac
|
|
LTE対応
|
B1/2/3/5/7/8/9/18/19/28
|
|
高さ
|
158.9mm
|
|
幅
|
78.9mm
|
|
厚さ
|
5-11.95mm
|
|
重量
|
185g
|
|
価格
(税抜) |
49,800円(32GB)
55,800円(64GB) |
59,800円(64GB)
68,800円(128GB) |
発売時期
|
2月中旬
|
2月5日
|
CPUはインテルAtomプロセッサ、メモリは4GB、ストレージは32/64/128GBモデルが用意されています。
個人的にはメモリが4GB搭載なのがうれしいですね。ミドルレンジモデルでは普通2GBメモリを搭載しているモデルが多いのですが、その2倍のメモリ容量を搭載しているということでかなり処理能力が期待できます。
またカメラ機能に特化しているということで大容量ストレージモデルも用意されました。これならストレージの残容量を気にすることなく撮影に没頭できそうです。ただし、microSDカードスロットを装備しているので、容量の少ないモデルを選んだ場合でもmicroSDカードを刺せば、容量を増やすことが可能。もちろん写真データをmicroSDカードに保存することが可能です。
会場でも性能の高さを示す展示がありました。
PCも展示されていたので何かと思ったら・・・
ZenFone Zoomは、パソコンクラスのパフォーマンスを提供できるということを示すためでした。
こちらが10.1型モバイルノートとの比較表。なるほどスペック面では遜色ないレベルを確保していますね。
背面カバーは取り外すことが可能。
中央にmicroSIMカードスロットとmicroSDカードスロットが配置されています。バッテリを交換することはできません。
背面カバー/カラーリングは2種類
ZenFone Zoomではデザインにもこだわっています。
前述したように、背面カバーがプラスチック製のスタンダードモデルと本革製のプレミアムレザーモデルの2つのモデルが用意されており、それぞれブラックとホワイトのカラーリングが提供されています。
こちらはプレミアムレザーモデルのブラック。落ち着いた質感を実現しています。
本革製なので触った感触はすごくいいですね。見た目も高級感があっていい感じ。
こちらはプレミアムレザーモデルのホワイト。すごく明るい白色です。
こちらはスタンダードモデルのブラック。
こちらはスタンダードモデルのホワイト。
プラスチック製なのですが安っぽさはまったく感じません。他の参加者も同じような印象を受けた人が多かったようで、「プラスチックの方でも全然問題ないよね」と言っている人がいました。
プラスチック製の方が触った感触がさらっとしています。
またホワイトモデルとブラックモデルでは微妙にデザインが異なります。
ブラックモデルの方はASUSのロゴが液晶の上部に配置されていますが、
ホワイトモデルでは液晶の下部に配置されています。
側面部のカラーリングも異なります。
ブラックモデルの方が渋めの茶色なのに対し、ホワイトモデルの方は明るい茶色になっています。
大きさ/重さをチェック
ZenFone Zoomは5.5インチパネルという大きめの液晶を搭載しているだけあってボディは大きめ。
男性のぼくで、なんとか片手で持てる大きさです。
あと光学3倍ズームカメラを搭載していることもあって重量も185gと重め。しばらく持っているとずしっとします。
厚みは最薄部が5mmで最厚部が11.95mm。それほど分厚くは感じないですね。
女性担当者に持ってもらいました。
まとめ
以上、ZenFone Zoomの発表会レポートでした。
日本市場で初となる光学3倍ズーム搭載スマホということもあり、集まったメディアの方も多かったですね。会場も大賑わいでした。やっぱり、これまでスマホの弱点とされていたカメラを強化しているということが注目を集めていたようです。
一足早く手に入れて実際に使い始めていますが、想像以上にカメラの仕上がりが良く、撮影するのが楽しいですね。
→参考:ZenFone Zoomレビュー:早速写真を撮影してみた!
ちょっと重いのがネックですが、操作もサクサク快適なので非常に満足しています。価格のバリエーションも豊富でカメラ性能はすべてのモデルで同一となっているため、最も安いモデルでも満足度は高いと思いますよ。
*ZenFone Zoomに関する詳細については、ASUSオンラインストアを参照してください。
【関連記事】
→参考:ZenFone Zoomをゲットしたので早速開封して同梱品をチェックしてみた!
アドセンス
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